二度目のバンコク(後編)

1年前のバンコクでの両替の残金、約5,000バーツ程残っていたので、今回の旅では両替しなかった。1年前は確か1TB=4円くらいだったのに、4.3円くらいになっていた。ちなみに今回の旅で残ったバーツを難波の金券ショップで換金すると1TB=3.6円程だった。そして、印刷の一部が剥げていたという理由で、一枚の100,000ベトナムドンは換金できなかった。足元見やがって。もう海外へは行かないだろう?ってのと、所持金も寂しくなってなかったら、こんなところで換金しなかったのに。

 

バンコクのドミトリーに期待したのは、同じ800円程のベトナムハノイの宿があまりにもよかったから。ちなみに日本、西成で同価格帯だとエアコンもシャワーもなく、トイレは和式ってところで、僕でさえも、無理。

 

食べ物はほんとどれも美味しくて、何の不満もなかった。パッタイは作る前に、スパイシー、オーケー?って、尋ねてくれたし、とっても美味しいスパイシー加減だった。

残念だったのは、ココナッツスムージーがなかったこと。時季外れだったのかな。あと焼き鳥ともち米、サラダ(何ていうんだっけ)を見つけられなかったことも。初めてのタイ旅行で、これらにはまりまくった。1週間食べ続けても全然飽きない。あとカオマンガイも、今回は逃してしまった。

暑過ぎてドミトリーで日中過ごすこともできず外に出るが、長居できる”格安の”涼しい場所を見つけることもできず、帰る度にびしょびしょのシャツを着替えるとあって言う間に洗濯物が溜まる。コインランドリーをマップで探すけど、レビューが酷いのばっかり。だいたい、1kg, 40TBくらいが相場みたい。あるコインランドリーには女の人がいて、僕の洗濯物を一瞥して80と言ってくる。相場だと思うけど、そもそもこの人はここの従業員なのか、まあ勝手にやってるわけないか。ぼったくりだとは思わないけど、出来上がるまでに数時間かかるとのことで、待ってる時間をつぶすのもしんどかったので断った。個室だと手洗いするんだけど、このドミトリーでは無理。手に持って歩くのも疲れたので、途中で捨ててしまった。

 

沖縄へのチケットを買ったのは、日付的に関空よりかなり安かったものの17,540円もした。でも仕方ない。那覇関空の航空券価格をこの時点では全然考慮してなく、数年前にジェットスターで沖縄へ行った時の片道5000円台って、のが頭の片隅にあって軽く考えていたのだけれど、結局、15,740円かかった。これなら高くてもバンコク関空でよかった。ほんとに節約しようと思ったら、行は勿論のこと、全日程のホテル、帰りのチケットもあらかじめ購入すべきですね。

 

ドンムアン空港那覇空港

 

旅慣れた人であれば早朝発の便も当日向かえばいいんだけど、大事を取って前日の夜行くことにした。空港で10時間過ごせばいけないんだけど。ドミトリーのスタッフへ日本のお菓子を渡した。自分で食べるつもりだったけど、そんな口には結局なれなかったので。夕方過ぎ、外は暗くなっていた。最寄りのバス停まで数分のはずなのに着けない。到着まで「徒歩1分」と表示されるが、また「2分」「3分」と増える。観光バスのスタッフに聞いても、わからないとのことで、タクシーの運転手に聞いてくれた。運転手は「もうバスは走ってない」と言う。いや、走ってるって。

 

空港行のバス停なのか、方向もわからないまま、停車した一台のバスの車内にいるスタッフに、ドンムアン空港?と尋ねると、うなずく。安堵感。しばらく走って停車。どうやらここが最終地点。で、すぐ隣のバスへ移動とのこと。数分後、発車する。これで空港へ行ける。マップの空港までの時間は順調に減っている(だけどまだ空港まで50分とか)。と、ホッとするのもつかの間。また到着時間が増える。そしてまた減る。グルグルと周回してたんですね。で、バスの女性スタッフに尋ねると、このバスは空港へは行かないとのこと。お互いに言葉もわからない。でも、他の乗客の一人に話しかけてくれた。どうやらこの人に付いていけばいいらしい。タイの人はみなさん優しいですね。若い男性のビジネスマン風。英語も通じる。あるバス停で下車する。男性に付いて歩くこと数分。地下鉄の駅に着いた。男性にもお礼を言い、別れる。窓口で切符を買う。どうやら直通の駅はなく、〇〇駅で乗り換えと説明を受ける。ここからはネットで調べ、一安心。と言いたいところだけれど、乗換駅の行き方、トイレの場所(もう限界だったけど、結局空港で用を済ませることになる)等、何人もの人に尋ね、その度に、親切に教えてくれた。レッドラインに乗り換え、やっとドンムアン空港へ着いた。けどまだ。ターミナル1への行き方がわからず、通りすがりの人に尋ねる。なんだかんだで、やっと着くことができた。

空港(主にベンチ)で10時間。何度もコンビニで飲み物を買ったので、結果として高く着いた。そこそこのホテルに泊まって、早朝タクシーに乗った方が高いけれどいいのかもしれない。50過ぎると。

 

帰路もオンラインチェックインを済ませた。ドンムアン空港ではチェックインカウンターに行かずに済んだ。関空でもスマホ画面を見せるだけで通過してた人もいたので、航空会社と入出国の組み合わせなのかな。全ての手続きを終え、ホッとして空港内でマンゴースムージーを飲んだ。150TBくらいだったと思う。高いけど、バンコクで飲んだ中で一番おいしかった。街中のスムージー店は炎天下にカットされた果物が冷蔵されずにコップに入れられてる。カットしてからどれくらい時間が経ってるのか不明。数日前に吐いた時のドラゴンフルーツもやばかったんじゃないかと思えてきた。店員がこれを勧めてきたし。その点空港内のスムージーは、衛生管理もちゃんとしてそう。

入国手続きもスムーズに進んだ。入国アプリで申請もすでに終えていたので、最後の税関もすぐ終わる。と思いきや、ブザーが鳴って荷物検査。おそらくブザーは手動だろう。一年前の時は、犬が僕の周りを一周した。確か、一年前は大麻が解禁された時期だったと思う。やましいことなど何もないので、気にすることは全然ないんだけど、少し傷つく。

 

沖縄。ここも暑い。ゆいレールの冷房がガンガンに効いていたので嬉しい。いつものどん亭でカツカレーのセットを食べたと思う。翌日はマクドナルドでマンゴースムージーを頼んだけど、果汁5%くらいだったかな。特にすることもない。那覇関空のチケットを購入する。那覇空港で沖縄でしか売ってない飲み物やらおにぎりを買う。

あてのない旅はこれで終わり?