ベトナム終盤ーノイバイ空港から2㎞のホテルにて

ハノイ旧市街地のホステル(7泊6,005円)はとても快適だった。男女混合の1部屋最大8人の部屋ではあったけれど、特に迷惑な人はいなかった。1時間くらい電話してた人もいたけれど異国の地で話したいこともあるだろう。常に満室ではなく、半分くらい埋まってた感じ。他の人のイビキは気にならなかった。むしろ僕のイビキが迷惑をかけているのではと心配はしていた。クーラーも常時効いている。トイレ2つ、シャワー室2つは毎日清掃されているし、誰かが使用中で待つことは一度もなかった。カードキーでロッカーも管理されている(収納力抜群)チェックイン時にパスポートを預けるシステムが防犯面でも意味を持っていると思った。唯一の欠点は5階まで階段を歩くことと、シーツ交換はしているものの掃除機をかけていないので、埃っぽいと感じた。ホテルのレビューに書くのは悪い気がしたのでここに書きました。でもまあ、おおむねいいホステルで、ホステルに泊まりたい人には絶対おすすめです。プールもあって、お値段以上なのだと思うけど、僕は毛むくじゃらなこともあり一度も入らなかった。興味があれば、little charm hanoi hostelで検索してみてください。同室の方々との旅の情報交換ができるのはホステルならでは。インドから来たお二人は積極的に色々話しかけてくれたし、ベトナムに来て英語がストレスなく通じることもあり僕も割と話した。ドイツやデンマークから来た人もいたようだ。すかさずネットで調べて、ドイツやデンマークのいいところなどをすぐ言えるように準備はしていたけれど、言葉を交わす機会はなかった。もう少し人と話してもよかったけれど、案外、一人になりたい人も多かったのではと思った。もちろん僕もだ。この距離感がとても快適だった。延泊してもよかったけれど、このあたりでゆっくりと休んでおいたほうがいいのでは、と思った。この判断は今、とてもよかったと思っている。
9月1日午前11時が最終チェックアウト。ギリギリまで休んでおきたかったけれど、9時頃、部屋を出た。thank you for everything.xin com on. スタッフの人たちが笑顔になる。受付の人たちはみんな気さくでとってもいい人たちばかりだ。いい旅を、と。

9月1日の14時が次に泊まるホテルのチェックイン開始時間。当初、バスで行くつもりだった。しかも86番バスではなく、地元の人が使っているバスを使って。運賃も1/3くらい。事前にパスのアプリをインストールした。が、ベトナム語でさっぱりわからない。郷に入っては郷に従えではあるけども・・・ホアンキエム湖近くにバス停があるはずなんだけれど、標識がない。小さな乗り物が何台もあるけれど、バスではない。金曜日だったこともあり、人が多かった。歩いている間もずっとタクシーやらなにやら話しかけてくる。それにこの日も暑い。

飛び出す絵本を売りに来た男。最初全く気付かなかったのだが、僕がたすき掛けにしていた小さなウェストポーチのチャックが開いていた。この男が開けたのだと思うが、暑さでやられていたので、僕が開けたのかも。いや、この男だろう。幸いにして何も紛失していなかった。ついさっき、この個室でお金の計算をした。こういうことができるのも個室はいいですね。暑さが大きいとは思う。この不快感は。ずっと営業的に話しかけられるし、飛び込みで入ったお店では値段が表示されていないことも多い。こないだのフォー40k VNDもここにきて食べた昨日のご飯セット50k VNDも外国人である僕専用の値段なのではないか、とよく思うことがある。そもそも空港での両替1万円→1590Kはかなりのぼったくりではなかったのだろうか。両替してレシートがないのがおかしい。その場で指摘すべきだった(大反省)。さっきみたら1647K VDNとなってる(手数料なしの金額だが) 思い出して腹が立ってくる性格は改善した方がいい。たぶんこの暑さのせいでそういう思考回路になってしまってますね。いつしかなりやまない営業の声には耳をかさなくなってた。これはよくないのでは、とも今クーラーの効いた部屋で思う。

結局、湖を離れて歩き出した。あわよくば普通に走っているバスを手を挙げて止められないかと思ったし、歩きながら別のバス停も探した。86番のバスは45k VNDで外国人価格ではあるのだけれど、それでも高いとは感じない。このバスに乗れば、空港へは向かってくれるだろう。が、進行方向がどっちなのかもわからない。最寄りのバス停までは徒歩3分とかなのに、全然つかない。途中で86番と書かれた走っているバスを見つけた。待ちなさいよ。が、当然走り去られる。ハノイ旧市街地を少し離れたところはもう地元の人の生活圏だ。なんか少しやばそうな雰囲気もある。昼間でよかった。肉をさばいている人たち。路上で散髪をしている人たち。きっとこの街も住めば都になると思う。体調が良ければ散髪してほしかった。商店でダイエットペプシ250㎖缶を買う。日本の激安スーパーよりは高いけど、日本のコンビニ価格よりは高くない。そういう価格帯に落ち着いてきたんだろうな、と推測する。僕がベトナムへ来て、サークルKでしょっちゅう買い物をしたのは、安心感と気楽さからでした。それに値段も個人商店と大して変わらないから。ダイエットペプシを飲み干す。持ち歩いていた水も飲む。歩き続けて疲れて、見つけたバス停を前にしてベンチでないところに座る。
近くにいたおばさんにスマホ画面を見せ、このバス停はどこですか、と聞く。伝わったとは思う。指をさして何か言ってた。僕はしんどくなって荷物にうつぶせになった。
そんな疲労困憊の僕を蹴ってくる男。Grabの緑の服を着ていた。連れて行ってやるよ、とでも言っているのだろう。何度も蹴られた。はっきり言って不快極まりなかった。
しばらくその体勢で休んでいたが、それでもしんどかったので、汚れに構わず、道に座り込んだ。そしてまた水を飲む。なんとか、ほんの少しだけ回復したので、僕は日本でインストールしておいたGrabを使ってみることにした。さっきのGrabの男のバイクは死んでも乗らない。目的地のホテルまでは、333k VND。27㎞、48分間で日本円でちょうど2000円くらいですね。日本で乗るよりかは安いとは思いますよ。ほんの数年前だったら、為替のこともあり、安く感じたと思う。もう金持ちの国では全然ないんですよ。そんなこと、この国の人は知らないんでしょうね。ちなみに、タクシーではなくてバイクだったら、半額でした。でもタクシーを選択したのは正解だったと思う。リュックに、ウェストポーチに手提げ袋(衣類いっぱい)を持ちつづけて、ドライバーの腰にしがみつくのを50分間、それは無理だったと思う。それに、バイクをオーダーしたら、さっき僕を蹴っていた男が来たら嫌じゃないですか。「現在地」でオーダーしたけど、地名も何もさっぱりわからなかったので、僕はその場で自撮りを取って、バス停の前に座ってますとメッセージとともに送信した。相手からは、OKと返事が来た。ドライバーの顔もわかり、安心感はあった。割とイケメンだった。どうでもいいことだけど。ほどなくして無事に乗ることができた。
目的地付近はたくさんホテルがある。しかも僕の予約してたホテル名は、Grabの目的地で選択肢になかった。すぐドライバーに画面を見せる。ドライバーはわかった感じだった。それでも、一度引き返したりしたので、住所だけではわかりにくかったのだろう。道に慣れた運転手でもこれなので、僕が地元民の使うバスで来ようと最初思ったことは無謀だったと改めて思った。

なんだかんだで、到着したのは14時を少し過ぎた時間だったので、タイミングはパッチリだった。泊まる4階までは歩いていかないといけなかったけれど、エアコンもばっちりだし、バスタブはないものの、シャワーの水圧もお湯もばっちりだった。エアコンを18℃まで下げて、扇風機も回して、ベッドに横になった。生きた心地がする。ほんとうによかった。3泊で4272円。探せばこのあたりでこの価格帯のホテルは割とあるみたい。だけどまあここはいいホテルだと思う。それに静かなのもいい。動画やラジオをイヤホンなしに気兼ねなく聞けるのもとてもいい。ダイソーで買ってたコンセントの変換器も初めて役に立った。残念なことは、サークルKが近くにないことだ。あと2日。が、不安は全くない。残り667k VND(約4000円)、計算してみるとこの8日間で6000円だから(ホステル、ホテル代、タクシー代は含めず)、まあ抑えられてるとは思う。涼しい部屋でGrabのフードデリバリーを見てるのが楽しい。注文しないけど。今のところは。

さて、今は朝の6時40分。朝を食べに出かけよう。